肩がこっていると、集中力が途切れて、仕事に集中しにくくなってしまいますよね。長時間デスクワークしている人は、特に肩こりで悩んでいる人が多いようです。どうして、デスクワークや長時間運転することが、肩こりが起こりやすくなるのでしょうか。肩こりが起こる原因を考えてみました。
肩がこる状態とは
筋肉は、ゴムのように伸びたり縮んだりします。ですから、「筋肉を使う」というのは、「筋肉が縮む」ということです。そして、肩がこった状態というのは、筋肉がいつも縮んでいて固くなってしまっている、つまり「緊張」している状態になります。
人の頭は、ボーリングの球くらいの重さがあります。それなりの重さのある頭を支えるのは大変です。頭の重みを身体の中心で支えていると、肩はこりません。しかし、人の背骨は、首で前カーブ、背中で後ろカーブ、腰でまた前カーブがあります。頭の位置は身体の中心より前に位置するようになっています。
そのときには中心点から前に重さがずれるため、頭の重みは前にかかることになります。また、頭の重さを支えているのは、首肩の筋肉が縮んで、つまり緊張することによって、支えていることになります。このようにバランスを保っている状態が長時間続くことによって、筋肉が縮み続けて固くなってしまい、肩がこってしまうのです。
デスクワークやパソコン作業の多い人は、頭の位置が身体の中心からずれてしまった姿勢で長時間仕事をしていると肩がこってしまう理由はここにあります。
長い人だと、1日8時間以上もこのような姿勢をとっているので、肩こりもつらくなったり、岩のような硬さにもなってしまうのです。また、筋肉の伸び縮みが減るため、血流も悪くなり、ひどいと肩こりから頭痛や眼精疲労と痛さや辛さが広がることになります。
肩こりの原因
人間は二足歩行をするために、もともと首や腰に負担がかかりやすい体をしています。首から肩にかけての筋肉が姿勢を保つために緊張し、血行が悪くなって、重く感じるのが肩こりです。
肩がこる原因は、「筋肉疲労」、「血行不良」、「末梢神経の傷」の3つがあげられます。これらの要因が1つ、または、いくつか関係しながら肩こりを引き起こしています。
筋肉疲労
デスクワークや長時間運転をする人は同じ姿勢を続けています。そうすると筋肉が疲労して硬くなり、張りやこりを感じる原因となります。
血行不良
筋肉が疲れて硬くなると、血管が圧迫され、血液が上手く流れなくなります。これが血行不良となってしまい栄養成分が筋肉に行き渡らなくなります。そして痛みを感じる物質が発生する原因ともなるのです
末梢神経の傷
筋肉が硬くなると、末梢神経を傷つける原因ともなります。末梢神経を傷つけると痛みを感じる物質が発生してしまいます。この痛みを脳が感知すると、痛みを感じる部分の筋肉を収縮させてしまいます。
普段の生活習慣
今までのなかで、肩こりの起こる原因サイクルとして、「筋肉が疲れて硬くなる→硬くなった筋肉が、血行不良を起こしたり、末梢神経を傷つける→こり・しびれ・痛みが出る」を見てきました。このような肩こりにつながる生活習慣には次のようなものがあります。
・デスクワークを長時間行う
・長時間運転をしている
・足を組むなど、偏った姿勢を続ける
・かばんをいつも同じ肩にかける
・長時間冷房の効いた部屋にいる
・寝転んで本を読む
・猫背である
・テレビを長時間みる
・足に合わない靴を履く
・ハイヒールを長時間履く
肩こりが起こる循環
肩こりが起こる流れは次のようなものです。
長時間の同じ作業で筋肉が疲労し硬くなる
↓
硬くなった筋肉が血行不良を起こしたり、末梢神経を傷つける
↓
こり・しびれ・痛みが出る
↓
筋肉を収縮させる
↓
筋肉が硬くなる
(筋肉が疲れて硬くなる → 硬くなった筋肉が血行不良と起こしたり、末梢神経を傷つける・・・と、悪循環が繰り返されます。)
ですから肩こりを解消するためには、肩こりになる原因や流れをを取り除くことが大切です。
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