SNSの写真投稿がきっかけで有名になった「濃溝の滝(のうみぞのたき)」を知っていますか?まるでジブリの世界みたいとか、神秘的な滝と言われていて見ごたえがある場所ですが、なんと都内から1時間程度で楽しむことができます。
千葉県にある隠れた秘境「濃溝の滝」
濃溝の滝が有名になったのは、インスタグラムへの写真投稿だと言われています。差し込む太陽に光と、洞窟の中と外の明暗差が、その美しさを際立たせています。透き通る水と差し込む太陽の組み合わせがとてもステキです。
濃溝の滝の歴史
滝の周りの洞窟は人工的に掘られたもののようです。「濃溝の滝」は、清水渓流広場内に懸かる滝であり、かつて大きく迂回していた川を洞窟の中を通すことにより短絡させたもの。清水渓流広場にある濃溝の滝と呼ばれる洞窟を流れる滝は、350年前川の流れを変え農地を拡大する川廻しのために人工的に掘られたものだそうです。
ちなみに、川廻し(かわまわし)とは、千葉県上総地方で多く見られる、蛇行した河川を人工的に短絡させて農地に転用する工法のことです。
濃溝の滝と呼んでいるこの滝は、もともと滝壺の岩が亀の甲羅のように見えることから、亀岩の洞窟と呼ばれていました。そして、亀岩の洞窟のもう少し駐車場よりにある滝が、農業用の水車を回すために水を引き込んだ溝と言う意味で、農溝の滝と呼ばれていたそうです。
そのため、滝に向かう遊歩道には、農溝の滝の場所を書いた看板をみることができます。
濃溝の滝のベストシーズン
ゴールデンウィークや夏、紅葉の季節の観光が特に人気です。また、春分の日、秋分の日前後はハート型の朝日がみれるそうです。
夏にはホタル鑑賞をすることもできます。時期や時間によって光の差し込み方が違ったり、天気で全く違う表情を見ることができ、別の景色が楽しめるということで、時間を変えて何度も足を運びたくなる場所です。
ちなみに人気ということは、渋滞もそれなりに覚悟することが必要です。今までもシーズンには、周辺道路が駐車場待ちの車で渋滞していましたが、SNSでの写真投稿をきっかけに一昨年から観光客がさらに増えています。
急増した観光客に対応するため、市役所が約30台分だった駐車場を130台分に増設し、以前からある源泉掛け流し温泉施設に加えて、お土産屋さんや食事ができるところもオープンしています。
ステキな景色を堪能した後は、源泉かけ流し温泉に入ってゆったりするのもオススメです。
濃溝の滝のアクセス方法
アクアラインから君津インターを降りて、房総スカイラインから県道24号線を鴨川方面へ向かいます。
交通機関からのアクセスもできます。
出所:君津市役所
身近に自然を楽しみたい人、リフレッシュしたい人は、ぜひ新緑の時期に行ってみてください。