カラスの被害にあっている地域は少なくありません。カラスによる生活上の3大被害は、ごみ散乱、攻撃、騒音です。カラスも生きていくために食べ物が必要なのはわかりますが、ゴミ置き場をあらされ、片づけをするのはイヤですよね・・・。
カラスの被害に困っているある地域では、「カラス侵入禁止」と書いた紙をつるしたら、本当に来なくなったそうです。
カラスは字が読めた?から来なくなったのでしょうか。
カラスへの【警告文】
岩手県大槌町にある東大の研究施設は春になると、カラスに「警告文」を出すそうです。
センターは世界的な海洋研究の拠点として1973年に前身がオープンしたそうですが、震災の津波は3階建ての最上階まで到達し、その後、1、2階はがれきの撤去後、物置になっています。
カラスの被害は、天井のパイプの断熱材がむしり取られたり、羽根やフンが落ちるようになったことなどがあります。
ほとほと困り果ててしまい、“カラスの専門家” である宇都宮大の竹田研究員に相談したところ、「警告文を出してみては」とのアドバイスがあったそうです。
相談した方は「冗談だろう」と思いつつ、試しに警告文をつるしてみると、カラスはすぐ来なくなったそうです。ちなみに、効果も長続きしているそうです。
なぜ、【警告文】が効果的なのか?
竹田研究員によると、警告文を目にした人間がカラスに視線を向けたり、指さしたりすることで、警戒して寄りつかなくなることがその理由だということです。
「不思議に思って、みんな空を見るでしょ」
見る人が増えれば増えるほど、この効果は上がるそうです。
ちょっと安心しました。カラスが文字を読んで、理解しているわけではないんですね。
私の住む地域でも試してみたいのですが、残念ながら(?)この実験を行うほどのカラスがいません・・・。カラスの被害に困っている地域では、ぜひ試していただきたいと思います。
それにしてもびっくりしたのが、“カラスの専門家 ”がいることです。世の中にはいろいろな研究者がいますね。