仮想通貨

仮想通貨は稼げる?知っておきたい仮想通貨の基礎基本

投稿日:2017年10月14日 更新日:

仮想通貨の現状

現在、世界には1,000種類以上もの仮想通貨があると言われています。最もメジャーなのはビットコインで、国内取引を続けてきた出来高は月間9,535億円(2017年6月)に上ります。世界で流通しているビットコインの時価総額が2兆円と言われていますが、約48%が日本人による取引とも言われています。ですから、あなたの身近な人も、ひそかに仮想通貨を始めているかもしれません。

このビットコイン、どうしてこんなに人気が高まっているのでしょうか。

ちなみに1年前の2016年6月の国内出来高は約1,810億円、2年前の2015年6月は約21億円だったので、この1年の間にどんなに日本人に浸透したかがわかると思います。

2016年後半~2017年にかけては、値動きが激しく動きました。年初は1ビットコイン約11万円でしたが、5月に33.7万円、9月には50万円に達しました。もちろんこの間には、上下の変動が大きいこともありましたが、それでも大きな視点から見れば、一貫して上がり続けています。

これに伴いビットコイン長者も続出しました。「億り人」という言葉も耳にするようになり、取引所には口座開設の申込が殺到しているようです。このような状況を見て、バブルと感じる人もいれば、仮想通貨はこれから普及していくと考える人もいます。

結果はすぐにわかりませんが、この1年の市場の動きや仮想通貨を決済の一部として導入する企業が増えていくことからも、少なくとも仮想通貨に対する知識を身につけておくことは必要となっているでしょう。

仮想通貨とは何なのか?

経済学者の野口悠紀雄氏は、このような仮想通貨のブームが始まる前から肯定的に論じてきた一人です。資産価値の上昇と値動きの激しさが話題になりますが、ビットコインなどの仮想通貨で注目すべき点はそこではないといいます。

野口氏によると、ビットコインなどの仮想通貨は「決済手段」として、送金コストの圧倒的安さに優位性があり、何かを購入して代金を支払ったり、何かを販売して代金を受け取ったりするときにビットコインなどの仮想通貨は真価を発揮するといいます。

でも、現金やクレジットカードを使えばいいのに・・・と感じる人もいると思います。なぜ、現金やクレジットカードではなくて、ビットコインや仮想通貨なのでしょうか。

例えば、ネットで買い物する時に、クレジットカードを使うことが多いと思います。しかし、このようにクレジットカードで決済できるのは、実は一定以上の売上規模がある企業や大型店で、小規模店や個人事業主がクレジットカード決済で直接代金を受け取るのは、現状ではほぼ不可能なのです。

事業規模からカード会社の審査に通らないし、たとえ通ったとしても手数料4%前後も引かれたら、利益はほとんど残りません。実際に企業の売上高の営業利益の比率は平均約3%と言われています。

しかし、仮想通貨による決済であれば、誰でも低コストで簡単に支払ったり、受け取ったりできるようになるのです。

また、日本ではだれでも銀行で自分の口座を持っていますが、海外では自らの銀行口座を持っていない人も珍しくありません。例えば、海外に出稼ぎに働いている労働者たちは、稼いだお金を母国に送金します。そのときにまず銀行口座がなければ、送金することができません。また、仮に口座があったとしても、国際送金のコストは高く、手続きも煩雑です。また、送金するのに時間もかかるのです。

しかし、ビットコインや仮想通貨を使うことによって、これらの問題はすべて解決され、大幅なコストダウンにつながることになるのです。また、銀行口座をもっていない国々の人でも、スマートフォンの普及率は高く、ビットコインや仮想通貨はスマートフォンを使って簡単に決済や送金や確認がとれるので、とても便利であり、今後ますます普及されていくのではないかと考えられるのです。

このような低コストによる決済・送金は、ビットコインの中核をなすブロックチェーンという暗号技術によって可能となっており、仮想通貨だけでなく、様々な分野に応用され、世界を激変させる可能性があると言われています。

ビットコインが通貨である仕組み

決済手段としてビットコインが使えることはわかったけれど・・・、どうしてお金がないのに価値が保証されるのか、実体のないコンピューター上の数字が、なぜ通貨として使えるのか不思議に感じるかもしれません。

確かにお金がお金である所以は、お金に対する信頼と言えるでしょう。例えば、1万円札は、物質的にはただの紙ですが、多くの人が1万円分の価値があると認めているので、お金として通用しています。その裏付けをしているのは、国家に対する信用です。日本では、お金を日本銀行が発行し、その価値をみんなが信頼しているので、価値として成り立っています。

つまり、通貨は、国家に対する信頼であり、国家も通貨の信頼を守るために中央銀行が供給量を調整したり、政府が為替相場に介入して価値を維持しようとしているのです。

ところがビットコインには、発行主体が存在しません。国や機関に頼らないと言う意味では、普遍的な価値が認められている金と似ているところがありますが、金のように現物があって、輝きや重さはありません。あるのはビットコイン誕生から今日までの詳細な取引記録です。これが、ビットコインのネットワークに接続する全てのコンピューターに保存されています。

簡単にいうと、共通台帳のような取引記録が、世界にあちこちにある金庫に保管されているようなものです。そして、この台帳は、10分ごとに最新の取引が書き加えられて、その都度正しい情報が維持されているかが確認されます。コピーは世界中にあるので、特定のコンピューターを攻撃してもシステムはダメージを受けず、改ざんされてもすぐに発覚するシステムです。これがビットコインが信用に値する根拠となっています。

このシステムを盤石にしているのが、ブロックチェーンという技術です。共通台帳は、10分ごとの取引記録のブロックが連なるチェーン構造になっており、新しいブロックは10分間の取引データを集めた計算によって作られて、正しい値を見つけることによって、直前のブロックとつながることになるのです。

この計算は非常に複雑で、高性能コンピューターがフル稼働して手当たり次第に数字を試し、当てはまる値を見つけると言うもので、マイナー(採掘)と呼ばれています。最初にこの計算の答えを見つけた人に報酬が出るので、世界中のマイナーたちは競って参加しています。

最近でも、GMOインターネットが、2018年度をめどに、仮想通貨の採掘(ビットコインマイニング)事業に進出することを発表しています。また、マイニング事業については、DMM.comもGMOの発表した翌日にマイニング事業への参入を発表しており、日本でもマイニングを事業として参入する企業が出始めています。

このマイニングと呼ばれる10分ごとに膨大な電力を消費して、計算を競争するという作業が、実はビットコインの信頼性の根拠になっています。

ちなみにマイニング事業に参入した企業はどうして参入したのかといえば、事業として儲かるとの見込みをしているからです。当然ですよね・・・。事業ですから。

マイニング事業には、極論すれば「莫大な演算能力」と「演算にかかるコストを低減する安い電力」だけが必要となります。しかし、日本においては、電力量にとてもお金がかかりますが、北欧では再生エネルギーの利用率が高く、電気代が日本の約3分の1程度と、世界でも最も安い水準になるといわれています。

そのようなわけで、マイニングを行なっている企業の中には、北欧に大型サーバーをおいて、コストを下げて運用しているところもあるようです。どちらにしても、マイニングを行なう企業があるということは、事業として成り立ちと見込んだ上で参入することは明らかです。

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ビットコインの使いかたは難しい?

何やらビットコインを使うのは、難しい・・・と思われたかもしれません。しかし、実際に使うときには、ここまでの知識は必要ではありません。スマートフォンやパソコンで口座を開設し、本人認証を行えば、すぐに使うことが可能になります。

ちょうど、海外旅行に行くときに、行き先の現地の通貨を両替しますが、その通貨がなぜお金なのかと考えたりしないように、今後、ビットコインをはじめ他の仮想通貨も同じように、1つの通貨のような形で当たり前にモノやサービスと交換できる時代になっていくと思われます。

実際にビットコインをはじめとした仮想通貨を持つには、ウオレットと呼ばれる仮想通貨の専用の財布と日本円をビットコインなどの仮想通貨に両替する取引所の開設が必要になります。

仮想通貨の稼ぎ方

他の金融商品や価値がある商品と同じように、それを保持して単位あたりの価値が上がることによって稼ぐ方法です。ちょうど、株の値段が安いときに購入して、値段が高くなったときに売るようにして、稼ぐことができます。

また、企業の株券を証券取引所に上場するIPOのように、正式に発行される前のプレセールのときに購入しておいて、上場してから利ざやを得ることもできます。仮想通貨では、これをICO、イニシャル・コイン・オファリングと呼んでいます。

また、先ほど紹介した仮想通貨のマイニングという方法もあります。しかし、初期投資と維持コストが高いために、なかなか個人が行なうことはハードルが高いものとなっています。

仮想通貨の今後

仮想通貨が、今後普及して、商品やサービスを購入するときに使えるようになれば、ますます普及していくものと思われます。

また、ビットコインの価値が急上昇したときには、「億り人」と言われる億単位の資産を得た人たちが多くでました。現在も、新しい仮想通貨が続々と生まれています。稼ぐ1つの方法としては、成功している人も多いのも事実です。

しかし、確かに、ビットコインが無名だったときに購入しておけば、すごい金額になっているのですが、その見極めは非常に難しいものです。仮想通貨は、大きな夢がある一方で、購入する際には、十分情報を得て判断することが大切です。

絶対に価格上昇する、買うだけで報酬が入るなどの甘い言葉に惑わされて、詐欺の仮想通貨を購入しないようにくれぐれも気をつけて下さい。

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