2017年は、仮想通貨が一気にメジャーになりました。それとともに「ICO」と言う言葉もよく聞かれるようになりました。ICOについて、説明していきたいと思います。
ICO(Initial Coin Offering)とは?
仮想通貨関連のニュースなどを見ていると必ず出てくる「ICO」というワードがあります。
ICOとは、Initial Coin Offeringの略称です。暗号通貨経済におけるIPOのようなものになります。IPOは証券取引所上の新規株式公開ですが、ICOは、企業またはプロジェクトが自らのトークンやコインを従来の株式の様に発行し、資金調達を行うプロセスをいいます。そしてそのトークンが暗号通貨取引所に上場されることです。新しく作った仮想通貨を売って、新規の資金調達を行うというイメージになります。
なぜ、ICOが注目されるのか
なぜ、ICOが注目されているかというと、「今までの資金調達方法よりも早くて簡単」だからなんです。
仮想通貨によっては、
・3時間で170億円を調達
・日本国内でも、4分で1億円を調達
1ヵ月で100億円を調達
など、多額の資金を簡単に、しかも瞬時に調達しているのが分かります。
資金調達には高いハードルがありましたが、ICOを使うとそれを一気に簡略できてしまいます。そのため、現在はICOを手がけるサイトが世界中にさくさんあり、そこに情報をアップするだけで簡単に資金調達が出来てしまいます。
企業はもちろん、個人でもICOによって資金調達ができる時代になっています。すごい時代ですよね!しかし、それを悪用した詐欺案件が多くもなっています・・・。
また、ICOは購入したもの全てが値上がりするわけでもありません。購入するときには、しっかりした本物の仮想通貨を購入することが必要なのです。
偽物の仮想通貨は95%以上!
仮想通貨には、ニュースでも話題になっているビットコインやイーサリアムの他にもたくさんの仮想通貨があります。しかし、しっかり価値のつく本物の仮想通貨は残念ながらごくごくわずかです。
ある説によると、偽物・詐欺の仮想通貨が95%も占めているのが現状とも言われています。広く普及して価値のつく本物の仮想通貨を見分けたいですよね。そのためにはどうしたらよいのか、3つの特徴を説明します。1つでも該当しないものは、偽物・詐欺の可能性が高いので注意しましょう。
仮想通貨の開発やプロモーション、インフラ整備に資金を使っている
しっかり価値のつく仮想通貨は、商品開発、セールスプロモーション、インフラ整備等に多額の資金を使っています。
プレセールの開始時と終了時の価格差が2倍以上になっていない
取引所で仮想通貨を売買できるようになる市場公開前でのプレセール時の段階で、すでに価格が2倍以上になっている仮想通貨は、市場に定着することを狙っていないため、実質的な価値を持たないことが多くなってしまいます。
もし、公開前に2倍の価値がある通貨であるとすれば、公開したと同時に保有している人は、みんな利益確定のために通貨を売ってしまいます。そうすると価格は大暴落することになり、それで値上がりすることはありません。
反対にプレセール後にしっかり価値のつく仮想通貨は、プレセール時の価格の引き上げが低く設定されているのが特徴です。プレセール時の価格設定についてもしっかり説明されているか確認しましょう。
通貨の独自のメリットがあり、その通貨を所有する必要性がある
しっかり価値のつく仮想通貨は、その通貨でなければいけない明確な理由があります。
そして広く普及していくためには、すでに市場に定着しているビットコインなどの仮想通貨ではなく、その通貨でなければいけない+αのメリットが必要になってきます。その理由が納得できるものかどうか、しっかり見極めましょう。