ビットコインで買い物する
購入したビットコインは実際に買い物で使用することが可能です。まだ少ないと言われていますが、日本でもビットコインを買い物に利用できる店舗が広がってきています。現在は、都心を中心に約2,500店舗まで広がっているといわれています。
実店舗では、レストランや店舗などを小規模の店を中心に取り入れるところが増えており、家電量販店のビックカメラの一部の店舗ではビットコイン決済を試験導入しています。ネットショップでもDMMになどの大手の企業も導入を始めています。
お店にとってもビットコインの導入は敷居が低く、手数料や入金スピードなどの面でメリットがたくさあります。アメリカではビットコインを使えるところは、さらに広がりを見せているそうです。ディスカウントストアのウォルマートやスーパーマーケットのターゲット、ネット通販のeBay、Microsoft、Dell、スターバックスコーヒーなどでも、ビットコイン決済に対応しています。
取引所で購入したビットコインは、そのままでは使えません。自分のお財布であるウォレットにいれる必要があります。自分のアカウントのメニューから送金を選択して、自分の入れたいうウォレットのビットコインアドレスを指定すれば送金が可能です。
ウォレットにビットコインを入れれば、買い物の料金の支払いは簡単です。店側が会計時にiPadや端末等で2次元コードを表示するので、それをスマートフォンのウォレットプリで送金すれば完了となります。
ビットコインは海外送金も簡単
海外に送金する場合は、海外送金手数料がかかるので、数千円程度の手数料をとられてしまいます。しかしビットコインであれば、わずかなコストで相手に直接送金することが可能です。またビットコインによる送金の場合は、24時間365日、ほぼリアルタイムで着金可能です。
実際に送金するときには、相手のビットコインアドレスを知る必要があります。これは、メールアドレスのようなものです。世界中で重複することなく、国ごとに異なることもありません。このアドレスは固有のものではあるものの、このアドレスだけではそれが誰なのかを判別することはできません。また、このビットコインアドレスはQRコードの形で示すことも可能で、スマートフォンのカメラで読み込み、貯金をすることが可能です。
ビットコインを送金すると、しばらくは相手のウォレット上で未承認と表示されます。その取引をビットコインのネットワーク全体で検証を行い、承認する作業があります。約10分程度で承認が行われ、その後何回も承認が行われます。この承認回数が増えれば増えるほど、取引の安全性は確固たるものとなります。銀行で送金するときには、銀行などが処理を確認して確定するのとは対照的です。
ビットコインを売却する
ビットコインを手に入れても、支払いに使える場所はまだそれほど多くはありません。ビットコインを買い取ってくれるところがあるのか、不安になってしまうかもしれません。購入したビットコインは、簡単に現金化することが可能です。
最も簡単に売却する方法は、ビットコインの取引所を利用する方法です。ビットコイン取引所ではビットコインを購入するのと同時に、売却することも可能です。ビットコインはまだ用途が限定されているので、ビットコインの参加者のほとんどは、値上がりを期待した投機目的で購入する人が多数です。将来の値上がりを期待して安い時に買い、相場が上昇したら売って利益を確定させるということが行われています。売却のタイミングによっては、買ったときよりも下がっていて、大きく損することもあります。
また、取引所だけではなく、販売所でも売却が可能です。ここでは保有しているビットコインを円に替えることも可能です。売却するときには、買値と売値の差を見てください。FXではこの差のことをスプレッドといい、売値よりも買値のほうが高いのが一般的です。例えば、購入した時は10万円だったけれど、そのまますぐに売ったら9万8千円ということがあります。業者によってこのスプレッドが異なるので、なるべく有利なところを選びとよいでしょう。
ビットコインを取り扱うときの注意
ビットコインを保管する場合、いろいろなリスクがあります。その1つがフィッシング詐欺です。普段使っている取引所やパソコンのウェブウォレットと見た目が全く同じサイトに誘導し、ログイン情報を盗み出そうとする詐欺のことです。
ウォレット側のセキュリティーが万全であっても、IDとパスワード盗まれてしまうと、こちらではどうしようもありません。ログイン情報を盗まれて、ビットコインを別のビットコインアドレス流出されてしまったという事例もあります。
また、自分のウォレットを再現できないことで、ビットコイン失うケースも考えられます。スマートフォンにアプリをインストールする形式のウォレットの場合、多くは復元パスフレーズというものを設けています。復元パスフレーズは、12または24の単語です。復元パスフレーズを覚えておけば、ウォレットに入力することでビットコインウォレットを再現することが可能です。復元パスフレーズをしっかり管理し、他人に教えないように注意しましょう。
また、送金を間違えてしまうことも注意点の1つですP2Pを用いたに分散型のネットワークの場合、一度送ってしまうと取り返しがつきません。銀行の場合は送金手続きを取り消すことができますが、間違ったアドレスに送ると全く別の人に送られてしまうリスクがあります。